

昨今、気候変動による自然災害の増加、少子高齢化や人口減少、そしてインフラの老朽化といった課題が山積し、社会は大きな転換期を迎えています。土木業界においても、社会基盤を支える役割を担いながら、持続可能な未来を見据えるなど、「土木」の本質的な在り方が問われる時代になっています。
私たちは、創業以来100年以上かけて、地域の安全と発展を目指してまいりました。道路や橋、トンネルなどの社会基盤は、日々の生活の中で意識することは少ないかもしれません。しかし、それらが確実に機能することで、人々は安心して暮らし、未来を描くことができます。
私たちの事業は「土木」に他ならず、モノづくりを生業としています。様々な情報が溢れる今だからこそ、「土木」に「美しさ」という新たな概念を持たせ、「美しい土木へ。」という明確なテーマを掲げます。ここで言う「美しさ」とは、外見の美しさだけではなく、内面からにじみ出る本質的な美しさを意味します。ゆえに、人としてどうあるべきか、問い続けることが大切だと考えています。
一人ひとりが各ポジションで、美意識を自問自答しながら業務を遂行してほしい。一人ひとりが長所と短所を理解し、他者を敬い、当事者意識を持ち、助け合えるチームであってほしい。一人ひとりが業務や組織に誇りを持ち、堂々と語れる存在になってほしい。そうやって、一人ひとりが際立てば、自ずとその組織はどこよりも「美しい」存在に成り得ると、私は信じています。
私たちは、守るべきものを継承し、変えるべきものは勇気を持って変革していきます。これからも故郷の明るい未来のために。より良い社会のために。「美しい土木」で、一歩一歩前進してまいります。